元禄小判の価値&価格とは?同時代に流通した金貨も合わせてご紹介


引っ越しや遺品整理などで、昔のお金を見付けたことはありませんか?
今回は、古銭の中でも特に希少価値が高いとされる元禄小判(げんろくこばん)をご紹介します。


元禄小判は金56.41%,銀43.19%と、数ある小判に比べ金の含有量が少ない通貨。
江戸時代(元禄年間)の頃から粗悪な金貨として溶かされてしまうことが多かったようです。

そのため、現代に残る数が少なくなってしまった元禄小判ですが、
だからこそ今、非常に高額な値段で取引されているんです!

では一体、どれぐらいの価値・価格が付いているのでしょうか?


ここでは、元禄小判の買取価格をはじめ、同じ頃に発行された価値ある古銭をご案内。
大判・小判をより高く売ることのできる買取専門業者もお伝え致します!

元禄小判に限らず、大判・小判をお持ちの方は是非ご覧ください。

元禄小判の買取価格や価値は?保存状態によっては2,500万円の価値あり

元禄小判


1657年に江戸で起こった大火事(明暦(めいれき)大火(たいか))により、多くの通貨が溶けてしまいます。
そこで新しい小判の製造が求められ誕生したのが、元禄小判でした。

では早速、その買取額を見ていきましょう。

元禄小判のポイント

  • 製造枚数:約30.000枚
  • 製造初年:1695年(元禄8年・江戸時代)
  • 買取価格約2,000,000~25,000,000円
  • 原材料:金 / 銀
  • 現存する枚数:希少

取引価格に幅があるのは、保存状態によるものが大きいと言えます。

元禄小判は1つ前の通貨である慶長小判(けいちょうこばん)に比べ金の含有量が少なく、
慶長小判に慣れ親しんだ庶民や商人からは粗悪な金貨として扱われていました。

そのため、慶長小判の2倍の製造量であるにも関わらず、
溶かされてしまったり、粗末な扱いを受けたものが少なくありません。

江戸の当時ですら雑に扱われた元禄小判ですので、
現代の保存状態の良し悪しが価値の幅を大きく変えるんです。


しかし、汚れが多いからといって価値がないわけではありません。
当サイトでは、大判・小判を正しい価格で取引してくれる専門業者を紹介しています。

汚れが強いから買取なんてムリなんだろうな…と諦める前に、まずは以下をご参考ください!


元禄小判と同時代を生きた金貨たち!大判も高額買取の可能性あり

大火事により急激な通貨不足におちいった江戸の町。
造られた金貨は、元禄小判だけではありませんでした。

そこで、ここからは元禄小判以外の、小銭として使われた一分判(いちぶばん),二朱判(にしゅばん)をはじめ、
元禄大判の特徴や買取価格も記載しましたので、古銭をお持ちの方はご参照ください。

元禄一分判(げんろくいちぶばん)

元禄一分判


  • 製造初年:1695年(元禄8年・江戸時代)
  • 買取価格約50,000〜100,000円

元禄一分判のポイント

元禄小判の1/4の質量で造られた長方形の金貨です。
表面は上部に扇枠の桐紋、中央に右読みで【一分】、下部には桐紋が配置、
裏面は製造者の【光次】の署名、右上には元禄年間を示す【元】の印が打たれています。

元禄二朱判(げんろくにしゅばん)

元禄二朱判


  • 製造初年:1697年(元禄10年・江戸時代)
  • 買取価格約130,000〜800,000円

元禄二朱判のポイント

慶長小判の時代には存在しなかった二朱判、元禄小判の1/8の質量で造られました。
一分判と同様、表面は上部に扇枠の桐紋、下部に右書きで【二朱】、
裏面にも【光次】と【元】が打たれています。

二朱判の特徴としては【逆打ち】というエラーコインが存在することです。
これは裏面の文字が上下逆に打たれているもので、二朱判の中で最も高額なものです。

実は掲載の画像も逆打ちのもの、【光次】が逆さになっているので見てみて下さい。

元禄大判(げんろくおおばん)

元禄大判


  • 製造初年:1695年(元禄8年・江戸時代)
  • 買取価格約15,000,000〜25,000,000円

元禄大判のポイント

表面には墨で【拾両後藤】と署名されており、
10両の金額で製造元の責任者が後藤氏であることを示しています。

また裏面には【茂,七,九】【茂,さ,九】【茂,宇,九】、
【茂,山,九】【茂,坂,九】のいずれかの印が打たれています。

製造枚数は約30,000枚、江戸時代の大判としては多い方ですが、
現存する枚数は非常に少なく稀少性が高い大判となっています。



以上、元禄小判以外の3種類でした。


元禄年間と言えば、【生類憐(しょうるいあわれ)みの令】で有名な徳川綱吉(つなよし)の治世。
年末にTVで放送される【赤穂浪士(あこうろうし)討ち入り事件(忠臣蔵(ちゅうしんぐら))】もこの時代です。

また、松尾芭蕉(まつおばしょう)(俳人),尾形光琳(おがたこうりん)(画家・現5千円札の裏面に使われている【燕子花図(かきつばたず)】の作者),
近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)(浄瑠璃(じょうるり)の脚本家)など、名だたる文化人を輩出したのも元禄年間なんですね。

あなたがお持ちの元禄小判も、歴史上の人物が手にしていたかも知れません!


古銭のコレクターだけでなく、歴史ファンからも注目されている元禄小判。
昔のお金は保存状態だけではなく、こうした歴史的な背景も1つの価値として重要なんです。

しかし、元禄小判に高価値が付く理由はそれだけではありません。
江戸時代すでに枚数が少なくなっていた原因から、高値の理由へ迫ります。

金の含有量が少なくても高価値!元禄小判が高く売れる理由とは

戦国時代の終焉から100年が経とうとする1695年(元禄8年)。


既に江戸は経済社会で成り立つ一大都市として成長しており、
貨幣の存在が徳川政権(江戸幕府)の存続を左右するまでに至っていました。

このため、質より量を重視したことで金の含有量が下がった元禄小判。
粗悪な金貨として出回ったことは、先ほども記載の通りです。


金の量が少ないなら、元禄小判の価値って低いんじゃないの?
そう思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし実はその逆で、金の量が少ないからこそ価値が上がるんです!

 金の含有量扱われ方現代の希少性
元禄小判
(金56.41%)
価値のない小判として手元に置くことを嫌がられ、世間へよく出回ったことから摩耗・劣化が進み溶かされたものも多く、江戸時代の段階で現存する枚数が減少。
慶長小判
(金86.28%)
高価な小判として保管(貯金)されたため世間へは出回わりにくく、溶かされる枚数も減りにくい。

ご覧の通り、どんなに金の含有量が多かったとしても、
数が多く残っていれば、それだけ価値は低くなってしまいます。


歴史的な背景希少性高価値

特に江戸時代の大判・小判の中でも元禄小判はこの方程式に当てはまる金貨です。
お手元に大判・小判を含む古銭がありましたら、画像と照らし合わせてご確認ください!

元禄小判を高く売るおすすめの方法は?損しない買取方法をご紹介

非常に高額な価値がある元禄小判。
しかし、きちんとその価格を見極めないとをしてしまいます。


ネット上で見掛けるレプリカの金額を相場だと思い込んでしまったり、
元禄小判の価値をよく理解しないまま、フリーマーケットに出品してしまったり。

本来なら高い金額で売れるはずの元禄小判が、
現代においても粗末な扱いを受けている状況があります。


そんなもったいない取引をしないためにも、
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元禄小判に限らず昔のお金をお持ちの方は、ぜひ1度をご参考ください。

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